30th EP15

-前回のあらすじ-

突然の別れと 人は言う。別れは基本 突然と知る。BUPPONのリリック。

中津口を流れる川沿いの場所。煙草が線香代わり。火をつけて置いて。あの頃はマルボロの赤。燃え尽きる間。ただぼんやりと一服。ちょうど今くらいの季節になると。道端にオレンジ色の花が咲いて。

切らした時。人にもらう煙草。同じ銘柄だと軽くあがるよね。どうせならと。吸ってたやつ買って。その場所へ通ううち。ハイライトは俺の銘柄になって。

初めてDJした下関にも来てくれた。若気のミックステープ。周りの友達に聴かせてくれて。バイト先の黒崎のBAR KING KONGに呼んでくれて。みんなに自慢してくれて。困った時は助けてくれて。最期まで俺のDJが好きだと言ってくれて。

あの時を。振り返り。あの時に。という後悔。この時がそう。くだらない理由で遠ざけた事。必要としてる時に。

光も闇も。もともと自分の中に在るもの。上手に生きてる人間もいる。良くも悪くも。悪くも良くも。正直に生きてます。俺はね。

音楽の歯車は回り始めてた。人としては。歯車自体なかった。壊れると孤独。周りは遠ざかり。自分も周りを遠ざけて。心臓の限界。ギリギリの飛び。あとひと目盛。もうひと目盛。もっといける。まだいける。静脈から針抜く前にぶっ倒れたり。

音楽が救い。それは後付けで。美しい綺麗事。この時はただ。集中できるものが必要だった。アウトプットする場所が。それがMPC3000で。駅裏のカメレオンで買ったコンピレーション。その盤に収録されたDee Felice Trio/Wichita Lineman。これが最初のサンプリングソース。

BABEESのみんなは程良い距離を保ってくれてた。とくにTKはいつも通りで。

いつ会ってもいつも通り。お前はね。音楽だけバッチリ演ってればいい。それでOKだって感じでね。俺が狂ってようがいつも通り。むしろラッパーとして。それもTKの目に映る物語。ひとつの場面として。捉えてたのかも。その根っこには強く。大きな温かさがあって。それを口にしないのがTKって男で。

埃やゴミも。ほっとくと溜まってくから。時々ね。キレイにしないとね。物事も同じだと思う。ガサ入れも。タイミングのひとつだったのかも。

うん。これも後付けかな。

I&I