30th EP4

-前回のあらすじ-

始めた当初に作った手書きのグラフィティで装飾したDIYのDJブース。邪魔な上にダセーとういう事に気づき早々に機材を押入へ設置。遊びに来た友達に披露するDJごっこより集中して録音したくて。

たまに外へ出掛けるのも新たな発見を探す為。DOUBLE SOULの前身、FUNKY DREADというショップもそう。

そこはヒップホップカルチャーが凝縮された YO MTV RAPS のスタジオみたいな雰囲気。姉さんやキャサリンがお店に立ってた印象が強いかな。時々マスターやGM MICKさんも。今みたいに話せるようになるのはまだもう少し先の話。

その頃、確かエレビットっていうビルにDJという大箱があって。そこでやってたミックさんのイベントにも足を運んで。初めて生で聴いて。圧倒的で。まさに本物のDJだった。やっぱりその時も俺は一人フロアの隅っこで。

この人見知りは本当にコンプレックスだったけど。そういうの気にしない社交的な人っているよね。キッチン Q のケンちゃんがそう。

1994年 初夏の小倉。久しぶり数年ぶり偶然の再会。そのままうちへ遊びに来てくれて。色々聴かせるとすごくあがってくれて。

社交的な人は、自分だけじゃなく周りの人と人を繋ぐ才能を持ってると思う。すごく自然に。そういう人との出会いのおかげで新しい出会い。新しい世界に繋いでもらってます。今もそう。

その頃ケンちゃんが DJやってた下関のイベント。豊前田のビル地下一階の右奥にあったBAR。名前覚えてないのが残念だけど縦長い空間の店。機材持ち込みのデイイベントで。

そこに誘ってもらったのが人生初のDJプレイ。地下からのスタート。この再会と下関でのDJ。この二つがキッカケで広がってくんですね。それまでになかった早さで。

これは小さな街に住む俺の頭の中だけのイメージだけど。世界に少し近づいた気がしたんです。

I&I