30th EP11

-前回のあらすじ-

出会いも色々。運命的な出逢いの合間にアホを挟むのが俺の人生のパターンで。

バカとアホ。これにも個人的な定義があり。バカは突き抜けると天才で。アホは突き抜けてもアホでしかない。例えば音楽バカ。音楽アホとはあまり言わない気がするかな。個人的見解です。

話を少しさかのぼり。ちょうどBABEESのみんなと出逢う頃。ディゴバ のしんちゃんがあまり店に出てこなかった時期で。名前も忘れちゃった。そんな時、急に現れたのがアホA(以下AA)。

どこからともなく。感じ良く近づき。熱くロマンを語り。次第に図にのり。かき回し。誰かを怒らせ。消える。アホの特徴かな。

ある夜のディゴバ 。

ディゴバ のブースには横並びにVIP席。L字に置かれたソファにガラステーブル。順番を待つDJやプレイを終えたDJがくつろぐ場所。いつも通りレコードバッグ持ってブースへ。

するとAAを中心に4〜5人。DJとは無関係な人間がソファに。隠す様子もなくテーブルの上に広げたパケやアルミホイル。ホイルには溶かした結晶。すでに店はオープンの時間を回ってた。

ジャンキーの世界にも礼儀作法がある。と思う。少なくとも俺はそう教わったかな。

人間が本気でキレる時。意識が浮くというか。一瞬頭がフワってなるよね。あれこれ頭で考える前に宙に舞うくらいティンバーでテーブルを蹴り上げ。粉雪。床に散らばった物を拾おうとするAAの襟首を掴み上げエントランスへ。

アホのメンタルってすごいなと思う。許可してないのに座ってる。膝に肘。大股開いてる。アホで詰まった頭のテッペンを向け。

地面突き抜けブラジルに飛び出るくらい。無意識に振りかぶった拳で頭を一撃。ちなみにGoogleによると日本の裏側はウルグアイ沖1000kmの大西洋だそう。

その場を後にし家に向かって歩いてた。するとどこからともなく。さっきソファに居た一人に呼び止められた。知らない顔。やる気かな?と思ったら突然号泣。こんな形で出会いたくなかったです。と。

何?というか誰?

謎の謝罪から熱い語りが始まり。ほっとくと話は生い立ちまで行きそうで。1/100くらいにまとめると実はクラブを始めたい。その立ち上げに協力してほしいと。

そいつの頭には傷があって。コインを横にしたような傷。それでついたあだ名が貯金箱。そのエピソード聞いた時に気づくべきだった。これがアホB(以下AB)。

俺以外はABの集めたブレーン。とうぜん上手く進むわけもなく。話は二転三転。関わる人間との空気も悪くなり。こいつもそろそろブラジルかなと思ってた頃。ABはアホ頭で企み。ある人に相談。その人と俺が揉めるように。

ある日 PHSに知らない番号から。
「俺は麻生やけど お前がマキノか」

I&I