一番感動的だったのは、「恋は愚かというけれど」のプレイバックを聴いていた時だろう。
彼女の目からは涙が溢れていた。
アルバム制作終了後、私はコントロール室内に入って全テイクを聴いた。私は彼女の唄いぶりには満足できなかったことを認めねばならないが、感情を込めてではなく、音楽的にしか聴いていなかったのだろう。
数週間後ファイナル・ミックスを聴くまでは、彼女の唄いぶりが本当はどんなに素晴らしいものかが解らなかった。
ビリーホリデイのレコーディングエンジニア レイエリスの言葉。
ずいぶん前に読んだ Wikipedia から I&I