北九州小倉。現実として暴力が裏を取り仕切る街で、ヒップホップが根付くのは必然だ。
この世の底じゃ、ただのラブソングなんかではとても酔えない時がある。ただ、ただ暴力に憧れたり、煽ったり、勝ち誇ったりするヒップホップはビギナー。違うんだよ。ヒップホップの神髄ってのはその先にあるんだよ。
暴力じゃどうにもならねえ。それじゃ手に入らねえ。それどころか失ってしまう。気付くのが少し遅くてもう2度とやり直せねえ。たった独りになった時に初めて解る。そんな哀切を代弁するような音楽。そんな忍苦を笑いや優しさにまで昇華させる音楽。そんな痛みを痛みとしてごまかさねえで人生の教訓として心身に刻み付けておく音楽。周りに流されて満タンになって溢れ出しそうな、全てをぶっ壊してしまいそうな鬱屈をギリギリで踏みとどめてくれる音楽。そしてまだ終わってねえって最後にケツ蹴り上げてくれる音楽っていったら、ヒップホップしかねえ。
そう改めて俺に教えてくれたのがINGENIOUS DJ MAKINOという男と、彼の言葉と、彼の組み上げる音だった。
北九州小倉。この土地の名を耳にすると真っ先に浮かんでくるのがこの人。初めて対峙した時の温かさ、柔らかさ、それとは対極にあるはずの緊張感。過去に類を見ない雰囲気を纏った人だった。
「舐められず愛される」
そんな言葉がハマるマッキンさんという人間の音楽には一本太い筋が通っている。そのシンプルで強い言葉や音にいつも大切な本質を教えられます。そして誰よりも無邪気に笑えるこの人に俺も含めみんな憧れてるように思える。しかもその憧れに俺たちは胸を張れるんだ(笑)そう思わせてくれる人は中々いない。
居合いのような瞬発的な抜き差し。説得力のある選曲。ブースで時折見せる哀しげな表情。弔いにも似た空間。魅せられます。本物を惹き付けてやまない本物。それがINGENIOUS DJ MAKINO。
Family I&I
INGENIOUS DJ MAKINO。今もずっと影響を受けてる人。
一緒に音楽を作ればその熱量で俺も倍に燃え上がれる。一緒に酒を飲めば転げるほどに笑える。これからもずっと俺の音楽には無くてはならない曲が出来た。
人生の痛みの中生み出した俺のHIPHOPを最高にカッコよくしてくれる。目標というよりは座標。いつの日か俺も最高な刺青のイカしたおっさんになりたい。
この街で生きてりゃ巡り会う事もある。 ドッシリ構えてて、いつも優しい。だけどこれは間違ってると思う事には瞬発的に本気で怒れる、尊敬に値する人。
でも、それと音楽はまったくの別物だ。いい人の音楽がカッコいいとは限らない。むしろ逆の方が多かったりする。そのバランスが絶妙なのはINGENIOUS DJ MAKINO。知り合いじゃなくても好きになるビート。心と技を同じレベルにまで持っていくなんてマジですげぇ狂ってる。あ、そうだ。最初に書いたこの街ってのは、もちろん小倉の事。俺もマッキンさんと同じ、802がHome。
そしてもはや地元がどこであろうと、そんな事は関係ないと思わせてくれる。シンプルに俺のヒーローです。
北九州、埼玉。距離は遠いが何故かこの男を近くに感じてる。なんとなく育った街が似ているのか?好きな女のタイプが似ているのか?きっとそれは彼の作り出す世界観だろう。安心できる。ビート上で解り合える。ただそれだけで俺達には十分だ。この貴重な出会いに感謝。また最高の仲間に会うために今日もI Gotta Go!そう思わせてくれる男。
1人の部屋でこの人の音を聴きながら歌詞を描いてる時間はもの凄く長く感じる。ステージの上でその曲をLIVEする時は愛おしくもすぐに終わってしまう。俺にとっては”人生を一生懸命に生きていると神様からのご褒美で出会わせてもらえる。”そんな人です。友達でいられるってだけで俺の自慢になる数少ない先輩。
出逢いは2000年代初頭。インストの入った1本のデモテープ。たしかMDだったと思います。
コンピレーションアルバムの参加をきっかけに週の半分はマッキンさん(DJ MAKINO)の自宅に集まっては同じ時間を過ごしました。自然と802FLAVAのイベント参加、ライブ、楽曲制作を共有し音楽への心構えなど手探り状態だった自分に色々な話を聞かせてくれました。いつも違った角度からのアドバイスでその時は解らなくても今となっては「なるほど」と理解出来る事も増えました。
よく考えるとビートを作ってる姿は意外と見た記憶がありません。音を流す時はいつも完成されたワンループ。ストイックさを見せず自然体な彼。北九州は小倉。802FLAVA INGENIOUS DJ MAKINO
「DJ MAKINO は超高級ホテル」この人と関わると人生が豊かになる。
予想を超えたアンサーはいつも僕をワクワクさせる。だから送ったメールの返信が待ち遠しくてしょうがない。だって僕がオーダーした品物に必ず「プラスα遊び」を入れてテーブルに持って来る。僕がどうすれば喜ぶかって事だけ考えて。あとはね、経験と笑いで一発解決の人生相談は、裏メニュー最高のオプション。人気の理由。僕はこのホテルのファン。いつもhappyをくれる DJ MAKINO が大好き。
そして僕が一生歌う曲をくれた、大切な人。今は甘えてばかり。もらってばっかり。いつか DJ MAKINO にサプライズ届けたい。この出会いをもっともっと楽しいものにしたい。また最高の曲を作りたい。You Real McCoy
出逢いにでっかい感謝。
いつも温かい優しさにあふれるHUG。バーボン片手に一緒に笑い、真直ぐな気持ちを話し、過去、未来へと湧く最高の仲間。人の内からの込み上がりを止めない音は今日も俺のスケートと一緒に街を流す。
約20年前くらいだろうか。ライブで行った北九州。
オリジナルビーツをレコードで鳴らしてた。あれから時も経ち音楽のカタチや在り方が変化しながら流れていく中。何一つ変わらぬ愛を持って音で人を繋げ、いつの時代も色褪せない繊細なビートを刻む。燻銀の反照映す哀愁。
長袖に隠す経験の重量感、音にさらけ出す苦悩で濾過された中毒者。上げた頭が下がりません。ゆとり世代が騒ぐ世上へのコンプレッサー。一本の細針から伝わるIndigo Prophecy。
LETTER FOR INGENIOUS DJMAKINO “BLUE IN GREEN に魅せられて”
あれから何年だろう きっかけは覚えていないが あの映像、音を聴いた時に まず俺は 人間が気になった。それは俺にとって自然な流れで 辿り着いた先に、音だけじゃなく 言葉があった。すると あの人が紡ぐ、音と言葉が好きになった。
いつかの異国から帰国した日 福岡国際空港から博多駅、そして小倉へ。とあるBarへ行ったんだ そこでセッションに誘われた。そのセッションの最中、彼の名前を 叫んだ時のお客さんの表情、湧きっぷり。あれは忘れられない。 セッション後のマスターからの一杯。 嬉しそうな表情。あれも忘れられない。
その夜から数年が経ち 遂にそのBarでセッションではなく LIVEが出来る日が来たんだ。マスターの粋な計らいで、 “マッキンもDJで呼ぶからね” って。そのLIVEの前週くらいだったかな、LIVEで訪れた KIETH FLACKで 小倉のラッパー GUTTER君が優しく話しかけてくれたんだ。その時の表情が、先述したBarでの1シーンでの皆の表情を思いださせた。 そうなんだ、皆 INGENIOUS DJ MAKINOを語る時の 表情が誇らしいんだ。
Barの名前は コットンダンサー マスターはスミさん 最高な人と場所だ。その場所で 初めて対面した瞬間 素直な気持ちになれたんだ。おかげさまでわっぜ最高な夜だった。INGENIOUS DJ MAKINOと創った夜を 越えて この度 一緒に曲を創った。皆が誇らしい表情の理由 その表情の理由。 俺も理解した。きっとまた逢いたい。コットンダンサーで。そう遠くないその日が、わっっぜ楽しみだ。
大人と子供が自由を求め対立する島、ネバーランド。キャプテンフック亡き今、争う事を止め皆が新たな時代のリーダーを求めた。そしていつしか時は経ち、迷い子達は時の声を上げ大人になる事を決意した。運命に争う事なく全て受け入れて生きて行こうと。性別・年齢関係なく故キャプテンフックの旗の元に集まった仲間達、時に海賊の様に勇ましく、時に家族の様に皆に深い愛を与える。
それが自分が知っている802FLAVA。
ネバーランドと言っても過言ではない街、小倉が生んだ802FLAVAは、黒いグルーヴの海賊船に乗り込んだ船員達の物語。そこに皆が求めた新たな時代のリーダー、厳しくもあり、優しくもあり、真摯な一面を見せつつも底抜けにやんちゃで破天荒な漢、それが船長ことINGENIOUS DJ MAKINO。それでも彼はきっと「俺からしたら、皆がリーダー」そう言うと思う。自分もそんな彼の言葉に感銘を受け、人生の大海原に航海に出た海賊の1人。今夜も月の照らす海のどこかで酒を傾けながら船乗りの歌を奏で続けているに違いない。I&I
INGENIOUS DJ MAKINO 煙の似合う街、北九州のDJプロデューサー。小細工なしに構築されるビートはまるでダイヤ。熱いソウルを透明感あるサウンドに仕上げる感性は正に一級品。決して消える事のない音楽愛と仲間への感謝を胸に変わらず802ストリート街に君臨し続ける。